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山下美月『アナザースカイ』パリで語った休業と迷い、再生への答え

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アイドル
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山下美月さんは『アナザースカイ』でパリを訪れ、20歳当時の休業や芸能界への迷いを率直に語りました。

2025年11月8日の放送では、華やかな成功の裏側にあった葛藤だけでなく、ルーティンに支えられる現在の生活や、自分を受け入れることへの思いも明かされています。

執筆:佐藤 詩織(エンタメ記録ライター)

更新日:2025年11月11日

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山下美月は『アナザースカイ』のパリで何を語った?

山下美月さんが『アナザースカイ』で語った中心的なテーマは、20歳当時に抱えていた芸能界への迷いと、現在も続く「自分自身を知るための歩み」です。

単なるパリ旅行の紹介ではありません。乃木坂46の人気メンバーとして多くの人に応援されながら、本人の心には「自分は本当にここにいてよいのか」という戸惑いが残っていたことが明かされました。

番組は2025年11月8日午後11時から日本テレビ系で放送され、MCは今田耕司さんと堀田真由さんでした。山下さんは、乃木坂46卒業後に初めて長期休暇を過ごした場所でもあるフランス・パリを巡っています。

番組で紹介された主な内容は、次の通りです。

  • 20歳で初めて訪れたパリと1st写真集『忘れられない人』の記憶
  • 腎臓の不調により約1カ月休業した時期の葛藤
  • 13歳から続けてきた芸能活動とオーディションでの挫折
  • 乃木坂46加入後、応援されることに喜びと戸惑いを感じた理由
  • 徒歩と地下鉄を中心に巡る山下美月流のパリ旅
  • 毎日1時間掃除するなど、細かく決められた生活ルーティン
  • 日本化粧品検定の勉強を続ける理由
  • 自分を受け入れ、ルールに縛られず生きることへの思い

山下さんは番組出演前、毎週見ている憧れの番組だからこそ、自分の発言がどのように放送されるのか怖いとも話していました。笑顔を交えながらも、かなり踏み込んだ本音を語ったことへの緊張が伝わる場面です。

この不安は、番組を軽い旅番組として終わらせず、自分の過去と向き合う場所にしようとした覚悟の裏返しだったのでしょう。

はじめに:光を浴びる理由は、誰かの心を照らしたいから

画面に映るパリの街を山下美月さんが歩く姿には、乃木坂46時代の華やかなアイドル像とは異なる、ひとりの女性としての落ち着きがありました。

しかし、その穏やかな表情の奥から語られたのは、成功だけで形作られた物語ではありません。迷い、休み、立ち止まりながら、それでも自分の人生を続けてきた人の言葉でした。

山下さんが明かしたのは、20歳の頃が「自分は芸能界に向いていないのでは」と最も強く迷っていた時期だったという事実です。

初の写真集や映画の仕事が決まり、外から見れば順調に前進している時期でした。それでも本人の心は、その速さについていけていなかったのです。

私は長年、舞台やコンサートの記録に携わるなかで、表現者が前へ進んでいるように見える時ほど、心の内側では立ち止まっている場合があると感じてきました。

拍手の大きさと本人の自信は、必ずしも比例しません。今回の放送は、その見えにくい隔たりを山下さん自身の言葉で伝えた点に大きな意味がありました。


パリは山下美月にとってどのような場所なのか?

山下美月さんにとってパリは、憧れの観光地であると同時に、迷っていた20歳の自分と、現在の自分を結び直す場所です。

初めて訪れたのは2019年、20歳の時でした。2020年1月に発売された1st写真集『忘れられない人』の撮影が目的で、憧れていたフランス・パリで全編の撮影が行われています。

第1章:パリ――忘れられない街、忘れられない心

山下さんは幼い頃にマリー・アントワネットの伝記を読み、母親が『ベルサイユのばら』を好きだったことから、パリへの憧れを育ててきたと紹介されました。

2025年だけでも3回訪れており、同年4月にはひとりで約1週間滞在しています。乃木坂46卒業後、初めて得た長期休暇でもパリを選んでいました。

今回の旅では、写真集撮影時にコーディネーターから紹介された日本食レストラン「円」を再訪しました。毎日店内で打たれる蕎麦を使った「天せいろ」を味わい、6年前の記憶へと戻っていきます。

さらに、以前から行列を見て気になっていたイタリアンレストラン「オベール・マンマ」では、パリを訪れる際に食べると決めているトリュフ料理を堪能しました。

1862年創業の老舗パティスリー「ラデュレ」では、お気に入りだという「イスパハン」を注文しています。

旅先でも自分が好きな食べ物を明確に選び、行きたい店を事前に予約する姿からは、食事を単なる栄養補給ではなく、自分の心を整える大切な時間として扱っていることが伝わりました。

写真集『忘れられない人』が示した“再生”の象徴

1st写真集『忘れられない人』は、20歳になったばかりの山下美月さんをパリで撮影した作品です。

発売から4年後の2024年には6度目の重版が決まり、累計発行部数は19万8000部を突破しました。初週売上は10万6000部を記録するなど、多くの読者に長く愛されている一冊です。

華やかな写真集として受け取られてきた作品ですが、『アナザースカイ』を見た後では、その一枚一枚の印象が変わります。

写真の中で笑う20歳の山下さんは、成功を疑わず楽しんでいたのではありません。芸能活動を続けられるのか迷いながら、それでも目の前のカメラと仕事に向き合っていたのです。

番組では、写真集の撮影で利用した水上ホテル「オフ・パリ・セーヌ」を6年ぶりに訪れました。写真集では人生で初めてとなるビキニ姿の撮影も行われましたが、当時は温水設備の不具合によって水が冷たかったという思い出も振り返っています。

こうした舞台裏を知ると、『忘れられない人』という題名は、ファンにとっての山下美月さんだけを指す言葉ではないように感じられます。

山下さん自身にとっても、迷いながらパリでカメラの前に立った20歳の自分は、決して忘れてはならない存在なのでしょう。


山下美月が芸能界に向いていないと迷った理由は?

山下美月さんが芸能界に向いていないと感じた背景には、長く積み重なったオーディションでの挫折と、人気を得た後も消えなかった自己評価の低さがありました。

13歳頃から芸能活動を始めたものの、以前所属していた事務所では、数多くのオーディションを受けてもなかなか合格できなかったと振り返っています。

第2章:止まった時間と、進み続ける世界

山下さんは、腎臓の不調により約1カ月仕事を休んだ時期があったことを明かしました。

その頃に芸能活動を続けられないかもしれないと考えていた一方で、写真集や映画の仕事の話が進み始めます。自分の心は立ち止まっているのに、周囲の世界だけが進んでいくような感覚を抱いていたそうです。

ファンから見ると、休業期間は復帰を待つ時間です。しかし、本人にとっては、自分がいない間にも仕事やグループが動き続ける現実と向き合う時間になります。

特に責任感の強い人ほど、休むことを回復のための行動ではなく、周囲に迷惑をかける行動のように感じてしまうことがあります。

それでも、身体の不調を抱えたまま無理を続ければ、より長く活動から離れる可能性もあります。山下さんのその後の歩みを見ると、約1カ月の休業は終わりではなく、活動を続けるために必要な時間だったと考えられます。

13歳からオーディションに落ち続けた経験も、山下さんの自己評価に強く影響していました。

乃木坂46に加入し、多くのファンから応援されるようになっても、うれしさだけではなく「私なんかでいいの?」という戸惑いが残ったと語っています。

成功すれば、過去の傷が自動的に消えるわけではありません。むしろ注目されるほど、「期待に応えられなかったらどうしよう」という新しい不安が生まれることもあります。

山下さんが語った迷いは、仕事が順調ではなかったから生まれたものではありません。順調に見える状況と、自分の内側にある評価との落差が大きかったからこそ生まれたのでしょう。


山下美月を支えるルーティンとパリでの過ごし方

山下美月さんは、自分を自由にすることが苦手だからこそ、生活に多くの決まりを設けていると説明しています。

帰宅後に荷物を置く場所、服を脱ぐタイミング、お風呂を沸かすタイミングまで決まっており、仕事で帰宅が遅くなっても毎日1時間は掃除をするそうです。

“弱さ”を語る強さ――ルールは自分を守るためにある

毎日1時間掃除すると聞けば、非常に厳しい自己管理に見えます。

しかし山下さんは、ルールを自分に罰を与えるためではなく、仕事でうまくいかなかった日にも、私生活で頑張った自分を認めるために使っていると話しました。本人の表現では、これは「自分を大事にするためのルーティン」です。

この説明は、山下美月さんの真面目さを理解するうえで重要です。

ルーティンは完璧な生活を見せるための演出ではなく、仕事の評価だけで一日の価値を決めないための支えになっています。

ロケ中にも日本化粧品検定の勉強を続け、毎日どの順番で、どれほど勉強するかを決めていることが紹介されました。

山下さんは、失敗した時以上に、目標や目的がない時のほうが人はつらいのではないかと語り、自分が何者なのかを知るために学び続けていると説明しています。

資格取得そのものだけが目的ではないのでしょう。勉強を通して、自分の中に新しい目標と成長を実感できる場所を作っていると考えられます。

第3章:徒歩と地下鉄で作る“何も考えない時間”

パリでの山下さんは、タクシーをほとんど使わず、徒歩や地下鉄で移動します。

ひとりで歩く際に持ち歩くものは、財布、携帯電話、リップ、イヤホンなど必要最小限です。歩いている間はSNSを見ないため、何も考えない時間を作れることが大きいと話していました。

普段はエゴサーチも頻繁にするという山下さんにとって、歩くことは情報から距離を置く方法でもあります。

誰かからどのように見られているかを考える時間から離れ、自分の足で街を進む。その単純な行動が、心を休ませる時間になっているのでしょう。

一方で、パリではセーヌ川の橋の上で人に囲まれ、バッグを開けられた経験も明かしています。

山下さんは危害を加えられる可能性を考え、強く抵抗するよりも冷静な対応を選び、その後はルーブル美術館へ向かったそうです。海外をひとりで歩く自由さと同時に、防犯意識の必要性も伝わるエピソードでした。

自由に旅をすることは、無防備になることではありません。危険を理解しながら、自分で判断して行動する姿にも、山下さんがパリの人々に感じた「自立」と通じるものがあります。


山下美月の弱さがファンの共感につながる理由

山下美月さんが支持され続ける理由は、華やかな実績だけではありません。

迷いや自信のなさを抱えながらも、仕事、勉強、生活をひとつずつ積み重ねる姿が、ファン自身の人生と重なって見えるからです。

第4章:完璧な偶像ではなく、立ち上がる人の物語

かつてのアイドルには、いつも笑顔で、迷いや弱音を表に出さない姿が求められる場面が多くありました。

しかし現在は、弱さを隠し続けることよりも、どのように迷いと向き合い、再び歩き始めたのかという過程に心を動かされる人が増えています。

山下さんは、芸能界に向いていないかもしれないと感じたことや、応援される自分に戸惑ったことを隠しませんでした。

この告白によって、これまでの成功が否定されたわけではありません。むしろ、迷いながらも多くの仕事を務め上げてきた事実が、より重みを持って伝わります。

放送後には、休業や芸能界への迷い、毎日1時間の掃除、ひとり旅での防犯体験など、山下さんの発言が複数の芸能メディアで取り上げられました。

それぞれ異なる話題のように見えますが、根底にあるのは、自分の心を守りながら、自分の人生を自分で選ぼうとする姿勢です。

第5章:“美月ブランド”の変遷と成熟の瞬間

乃木坂46時代の山下美月さんは、グループの中心メンバーとして、楽曲、ライブ、ドラマ、モデル活動など幅広い場所で活躍しました。

2024年には約8年間在籍した乃木坂46を卒業し、その後は俳優やモデルとして活動を続けています。『アナザースカイ』は、アイドルという看板を降ろした後の山下さんが、現在の自分を言葉にした番組でもありました。

変わったのは、弱さがなくなったことではありません。

弱さや不安を排除しなければ前へ進めないと考えるのではなく、それらも自分の一部として扱おうとしている点に、現在の山下さんの成熟が表れています。

周囲からは真面目でストイックに見えても、本人は自分を自由にすることが苦手だと認識しています。

長所として評価されてきた真面目さを手放すのではなく、その真面目さに縛られすぎない生き方を探しているところが、今回の旅の大切な変化でした。

第6章:ファン心理で読み解く“推し続ける理由”

ファンは、推している人の完成された姿だけを応援しているわけではありません。

努力が報われた瞬間、迷いながら決断した瞬間、休んだ後に戻ってきた瞬間など、一人の人間が歩んできた時間全体に気持ちを重ねています。

山下美月さんの物語には、何度も自信を失いながら、それでも目の前にある仕事を続けてきた積み重ねがあります。

「迷ったことがないから強い」のではなく、「迷った経験があっても歩き続けているから応援したい」と感じさせるのです。

写真集『忘れられない人』が発売から年月を経ても重版され、新しくファンになった人にも手に取られていることは、山下さんの過去と現在が切り離されていない証しでしょう。

ファンにとって写真集を見返すことは、20歳の山下さんを見るだけでなく、その後に歩んだ時間まで思い出す行為になっています。


考察|パリで山下美月が見つけた「自由」とは?

筆者としては、今回の『アナザースカイ』で最も重要だったのは、パリが山下美月さんをただ癒やしたのではなく、自分を管理する生き方と、自分を自由にする生き方の両方を見直す場所になったことだと考えます。

山下さんは、日々の掃除や勉強を細かくルーティン化しています。その決まりは不安定になりやすい心を支え、自分の努力を自分で認めるために必要なものでした。

一方、パリで出会った人々には、周囲の視線を気にしすぎず、自立して自由に暮らしている印象を持ったそうです。

2025年4月にひとりで滞在した際には、「これぐらい自由に生きてもよい」と感じ、気持ちを整えられたことが番組で紹介されました。

ここに、山下さんが現在向き合っている課題が表れています。

ルーティンをすべて捨てるのではなく、ルーティンが守ってくれる安心感を持ちながら、予定通りにできなかった自分も責めないこと。そのバランスを探しているのではないでしょうか。

第7章:光は、迷った人にこそ優しい

20歳でパリを訪れた山下さんは、仕事を続けられるのか迷いながら写真集の撮影に臨みました。

それから6年後、同じ街へ戻った山下さんは、当時の迷いを自分の言葉で振り返り、今も自分自身を理解しようと学び続けています。

過去を振り返ることは、必ずしも過去の悩みを完全に解決することではありません。

「あの時は苦しかった」と認めながら、その時間を現在の自分につながる一部として受け入れることに意味があります。

山下さんは、幸せで恵まれた環境にいながら苦しむ理由を、周囲ではなく自分自身の課題として考えていました。

そして解決の鍵について、本当の意味で自分を受け入れ、自分を好きになることではないかと語っています。

これは決して簡単な答えではありません。

自分を好きになろうと決めた瞬間に、長年の自己否定が消えるわけではないからです。それでも、自分を否定する言葉を繰り返すのではなく、自分を大事にする行動を毎日の中へ置いている点に、山下さんの強さがあります。

ステージを降りた後も、人生は続きます。

乃木坂46を卒業した山下美月さんにとって、パリは過去の栄光へ戻る場所ではなく、これからどのように生きていくかを考える場所になりました。

個人的には、20歳の頃に迷いながら立っていた場所へ戻り、その迷いを落ち着いて語る姿に深い感動を覚えました。

長年ステージに立つ人々を見つめてきた者として、華やかな結果だけでなく、そこへ至るまでの沈黙や休息も大切に記録しておきたいと感じます。


まとめ|山下美月の『アナザースカイ』が伝えたこと

山下美月さんは2025年11月8日放送の『アナザースカイ』で、20歳の時に写真集『忘れられない人』を撮影したフランス・パリを再訪しました。

当時は腎臓の不調による約1カ月の休業を経験し、芸能界に向いていないのではないかと強く迷っていた時期でした。

13歳から続いたオーディションでの挫折は、乃木坂46加入後も自己評価に影響を残し、多くのファンに応援される喜びと同時に戸惑いも生んでいました。

現在の山下さんは、毎日1時間の掃除や勉強などのルーティンを、自分を追い込むためではなく、自分自身を大切にするために続けています。

一方、パリで人々の自由な生き方に触れ、すべてを決まり通りに進めなくてもよいという感覚も学びました。

迷いが完全に消えたから前へ進めるのではありません。

迷う自分を否定せず、守りながら歩くこと。その姿こそが、山下美月さんを長く応援したいと感じさせる理由なのだと思います。


よくある質問

山下美月が『アナザースカイ』で訪れた場所はどこですか?

フランスのパリです。20歳の時に1st写真集『忘れられない人』を撮影した思い出の場所で、乃木坂46卒業後の長期休暇でも訪れていました。

山下美月が芸能界に向いていないと感じたのはなぜですか?

13歳頃から受けたオーディションになかなか合格できず、自分の価値を見いだせない時期があったためです。乃木坂46加入後に多くのファンから応援されても、喜びと同時に戸惑いが残っていたと語っています。

山下美月はなぜ毎日1時間掃除するのですか?

仕事がうまくいかなかった日でも、私生活で頑張った自分を認めるためです。山下さんは掃除を含むルーティンを、自分自身を大切にするための仕組みとして説明しています。


引用・参考文献

  • 日本テレビ『アナザースカイ』|11月8日放送は山下美月がフランス・パリへ
  • 日刊スポーツ|山下美月が明かした芸能界への迷いと休業
  • 日刊スポーツ|山下美月が番組出演への怖さを告白
  • 日刊スポーツ|山下美月が語った毎日1時間の掃除
  • 日刊スポーツ|パリで経験した防犯上のトラブル
  • スポニチ|ルーティンと自分を受け入れることへの思い
  • 小学館|山下美月2nd写真集『ヒロイン』公式ページ
  • ORICON NEWS|1st写真集『忘れられない人』累計19万8000部突破

※本記事は番組公式情報、放送内容および報道記事をもとに、確認できた事実と筆者の考察を分けて執筆しています。本人が公表していない心情については断定せず、番組内で語られた内容の範囲で解説しています。

ドコデモノート|何気ない日々が、一番特別。

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