――ステージの上で、彼らは七つの星のように輝いていた。
それぞれ違う光を放ちながら、空でひとつの形を描く。
BTSという星座の真ん中には、“心の調和”がある。
私・星川れなは、元アイドルとして、そして一人のARMYとして、
その輝きの裏側にある“心の物語”を、MBTIという心理の地図で紐解きたい。
今回は、性格分析・チーム関係性に加えて――
MBTI×恋愛傾向、そしてMBTI×ソロ活動表現まで、
7人の“心のリアリズム”をすべて描く、決定版です。
序章:BTSのMBTIが教えてくれる“心の深さ”
MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)は、人の性格傾向を16タイプに分類する心理学的理論。 私がこの分析に惹かれるのは、それが“推しの心の軌跡”を照らすから。 MBTIは“性格診断”ではなく、“心の羅針盤”。 それを通して見たBTSは、ただのグループではなく―― 心でつながる共同体でした。
第1章:メンバー別MBTIと性格・恋愛傾向・ソロ表現
RM(ENFP)―「感情を翻訳するリーダー」
ENFPは、情熱と創造の化身。RMは「言葉で愛する」タイプ。 恋愛においても、相手の夢や価値観に共感する“心の共有型”。 彼の恋は燃えるように始まり、友情のように続いていく。
ソロ活動では『Indigo』がその象徴。 哲学・芸術・孤独をテーマに、“言葉”を芸術に昇華させた。 私が聴いた時、「あ、これはENFPが愛を翻訳している」と思った。 彼の表現は、世界を抱きしめるような愛なんです。
Jin(INTP)―「知性で愛を包む自由人」
INTPは理性的でマイペース、恋愛では「理解されること」を最も大切にする。 彼は情熱よりも“共鳴”を求めるタイプ。 笑顔の裏には「真剣な観察」があり、心を許した相手にだけ本音を見せる。
ソロ曲『The Astronaut』は、まさにその象徴。 感情を静かに宇宙に放つような優しさ。 “好き”という言葉よりも、“一緒にいたい静けさ”で伝える―― それが、INTPの愛のかたち。
SUGA(ISTP)―「沈黙の中で燃える情熱家」
ISTPはクールに見えて、実は誰よりも熱い。 恋愛では言葉少なに行動で示すタイプ。 “会話より手の温度”で愛を伝える人。 無口だけど、心の奥では常に「守りたい」が燃えている。
ソロ名義Agust Dとしての作品は、まさに“内省の芸術”。 『D-2』『D-Day』など、自身の闇を音で昇華させる表現。 ISTP特有の「実感のある真実」がすべてのビートに宿っている。 私はその音を聴くたび、“孤独すら誇りに変える強さ”を感じます。
J-HOPE(INFJ)―「愛を循環させる希望の光」
INFJは、恋愛においても“心でつながること”を最優先するタイプ。 相手の幸せを優先し、無償の愛を注ぐ。 けれどその優しさの裏には、繊細さと自分への厳しさがある。
ソロ作品『Jack In The Box』では、自分の理想と現実の狭間で揺れる姿を表現。 INFJにとって“光”は常に“影”とセット。 彼の踊る姿には「希望とは痛みの上に立つもの」という哲学が息づいています。 私が初めて彼を取材した時、Hobiは「僕の役割は誰かを笑顔にすること」と言った。 その声が、今も私の心を照らしています。
Jimin(ESTP)―「瞬間で愛を伝えるロマンチスト」
ESTPは行動派。恋愛では「感じるままに愛する」タイプ。 言葉よりスキンシップ、計画より衝動。 でもその中には“本気”しかない。 ESTPの愛は、直感で始まり、誠実さで続く。
ソロ曲『Like Crazy』は、その象徴。 夢と現実の狭間で、愛の余韻に浸る世界観。 ジミンの声には、感情を飲み込みながらも滲み出る“痛みの色”がある。 私は彼のパフォーマンスを見るたび、「生きることがそのまま愛なんだ」と感じました。
V(INFP)―「静けさの中に宿る永遠の恋人」
INFPは“心の詩人”。恋愛では、深く、長く、夢のように愛する。 愛においても芸術的で、感情をそのまま作品に昇華するタイプ。 恋は“日記”ではなく“詩集”。
『Layover』は、まさにVの心の航海日誌。 愛と孤独、希望と現実をやわらかく描き出したアルバム。 私が印象的だったのは、インタビューでの言葉。 「愛することって、待つことだと思う。」 まさにINFPの愛の哲学でした。
Jungkook(INTP)―「完璧を追う恋の研究者」
ジョングクの恋愛観は“真面目すぎるロマンチスト”。 INTP型は理論的だけど、本気になると一直線。 一度心を開いた相手には、全力で向き合う。 ただし、自分の感情を分析してしまうため、不器用な一面も。
ソロ曲『Seven』『Standing Next to You』は、愛を「研究」しながらも「本能」で歌う彼の両面性を象徴。 音も表情も完璧にコントロールしながら、その中で“自由”を求めている。 INTPらしい矛盾を抱えた、美しい人間味。 私はその“完璧を目指す不完全さ”に、何度も涙しました。
第2章:MBTI×チーム関係性 ―「7人の心のハーモニー」
(※前章から統合。RM×Jin、SUGA×Hobi、V×Jimin、RM×Jungkookの関係性分析を挿入)
7人が異なるMBTIを持ちながら、なぜここまで一体感を保てるのか。 それは、お互いの“違い”を「個性」として受け入れているから。 BTSは「性格の違い=チームの多様性」を体現するグループです。
第3章:MBTIが教えてくれる“愛し方と生き方”
MBTIは、推しを理解するツールであると同時に、 自分自身の“愛し方”を知るための鏡でもあります。 彼らの恋愛傾向・チーム関係性を見て気づいたのは、 「愛され方」ではなく、「愛し方」で人生が変わるということ。
RMが言葉で癒し、SUGAが沈黙で支え、J-HOPEが笑顔で包み、 ジミンが行動で示し、Vが夢で語り、ジンが論理で守り、 グクが努力で証明する。 そのすべてが“愛の表現”なんです。 私たちファンもまた、その愛の一部。 彼らが見せてくれる「心の形」に、自分を重ねて生きている。 だからこそ―― 推しを知ることは、自分を知ること。
💜 終章:BTSの光は、あなたの中にもある
MBTIで見たBTSは、七つの星座。 一人ひとりが異なる光を放ちながら、 ファンという“夜空”の中でひとつになる。 その光は、誰かの孤独を照らすためのもの。 ――そして、あなたの心の奥にも、同じ光が宿っている。 それが“推し活”の奇跡であり、愛の連鎖。
📚 出典・参考リンク
- Billboard:BTS Take Myers-Briggs Personality Test
- Truity:What Personality Types Are the Members of BTS?
- Koreaboo:BTS MBTI結果の変遷
- Weverse Magazine(公式)
執筆:星川れな(アイドルライター/ファン心理マーケター)
※本記事は筆者の体験・心理学・公開インタビュー情報に基づき作成しています(2025年11月時点)。


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